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浜田市・江津市赤ひげメール #28 (平成25年8月1日発行)

2017年 4月 14日

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 メールマガジン登録者 様

暑い日が続いていますが、みなさん元気でお過ごしでしょうか。本年度も「浜田・江津赤ひげメール」をよろしくお願いいたします。
また、今回の内容について、ご意見・ご質問等がありましたら、下記のメールアドレスmailto:iryou@city.hamada.shimane.jp 宛に直接メールを送信してください。

  

◇◆ 今回の内容 ◆◇

◎「地域診療所研修を終えて」   東京医科歯科大学 研修医2年  本庄 需

島根大学医学部看護学科の学生による行政の中での地域看護学実習

◎「隠岐の地域医療を知ろう!」に参加して   地域医療対策課  濱見 武士

  

○● 「地域診療所研修を終えて」
  東京医科歯科大学 研修医2年  本庄 需 ●○
 

「緊急の往診が入ったから先生に行ってもらおうと思う」

初めての山陰地方、新しい職場、1ヶ月の研修に対する期待と緊張、不安に包まれていた私を迎えたのはそんな宮本先生の一言でした。診療所の雰囲気や設備、患者さんの情報にも乏しい私に務まるだろうか、そもそも往診業務も経験がない、と不安も多くありましたが、同時に1年目の経験を糧に頑張ってみようとも思えました。

診察の結果、患者さんを救急車で浜田医療センターへ搬送する、と言う判断に至りました。診療所の先生と連絡を取り合っていたとは言え、現場の医者は自分ひとりであったし、この決断も本当に正しいのか、搬送中も色々と考えを巡らせていました。病院での精査の上、肺炎として患者さんが入院したとその日医療センターで勤務していた北條先生から伺い、ほっと胸をなでおろしたことは今でも鮮明に覚えています。

結局、始めの1週間の間だけでも緊急往診の依頼が3件、看取りに立ち会う場面もあったり、研修最終日にも再び救急車に同乗して搬送したり、と緊急対応が多かった1か月でした。

そんな緊急の症例以外に、診療所特有の業務も数多く経験させて頂きました。定期往診、出張所業務、小学校や保育園の健康診断、時には「この患者さん、最近診療所に見えていないから」と言うことで自宅を訪ねたりもしました。そんな中で気付かされるのが、先生をはじめ、看護師さんやスタッフの皆さんが地域の方々を本当によく知っていらっしゃると言うことでした。兄弟であったり、家族であったり、昨日受診した方のお孫さんであったり、地域の方々の関係が見える診療は新鮮でした。同時にこれが「地域に生きる」ことだとも感じました。

 こうした顔の見える診療をしているからこそ、患者さんの状態も評価しやすいのだと思います。1年目の研修の際には、いつもと様子が違う、と言う主訴に悩まされながら診察を行っていましたが、普段顔を会わせているからこそ様子が違うことにも気づくことができるのだと思います。最も印象的であったのは、研修最終日のことでした。前日にも診療所を訪れていた方が、近所の方に連れられて受診したのですが、ひと目見た瞬間から様子がおかしいのです。昨日まで歩いて受診され笑顔もあった方が、今目の前でぐったりとし、反応も今ひとつな状態です。この方の場合は大きな変化でしたが、普段を知っていれば、もっと微小な変化にも気づくことができるのではないかと思います。そうした少しでも様子が違うと言うところも、患者さんを診る上で非常に重要な手がかりになると改めて勉強させて頂きました。

 この1か月を集約して診療所の医療を一言で言うのなら「近所付き合いのできる医療」ではないかと思います。いつまでも波佐診療所が金城町の皆さんと近所付き合いしていけることを願って感想文を終わろうと思います。

最後になりましたが、スタッフの皆さん、看護師の皆さん、そして先生方、1か月間本当にありがとうございました。この経験は私にとってかけがえのないものとなりました。皆様のご活躍をいつまでもお祈りしております。

  

○● 島根大学医学部看護学科の学生による行政の中での地域看護学実習 ●○

 島根大学医学部看護学科の学生3人が、浜田市役所において「地域看護学実習」を行いました。

3人は、健康教室、サロン、断酒会などへの参加から、赤ちゃん訪問、3歳児健診まで、地域に密着した内容の濃い2週間を過ごしました。

3人のレポートから・・・(抜粋)

 

病院では、見えなかった地域の人の様子を見ることができた。

 家庭訪問を通して、対象者の健康状態だけでなく、生活環境(周辺地域の様子、手すりや段差の有無等)家庭との関係性についてなど、様々な視点から対象者を見ることができるようになった。

 どの世代の方にも継続的な支援が必要であり、そのためには、保健師は、指導的な立場になるだけでなく、何でも話せる相談員として関わることで対象者を孤立させずに常に誰かとつながっている安心感をもてるようにすることが重要と考える。

 

 波佐診療所を見学する機会があった。診療所だけで、地域の健康の全てを見ているのではなく、保健師などとの連携の中で、住民一人ひとりの生活を理解し、寄り添う医療を目指していることが分かった。

 住民の方々と実際に話すことで、薬の飲み方、テレビでやっていた健康法の効果等、様々な疑問を抱きながら生活しておられることを知り、病院の中にいるだけでは知ることのできなかった住民の日ごろの思いや生き生きと話す表情を知ることができた。

 保健師の活動は町のコミュニティを活発にすることと繋がりが深いということも知ることができた。

 

 地域単位で住民のニーズを捉え、援助方法を考える必要があると感じた。そのためには、地域ごとで住民の健康状態を把握しておく必要があり、家庭訪問や健診、予防事業では個人として捉えるだけでなく、家族単位として観察点を持ち、何が必要か、何のフォローが必要かなど考えることが大切だと感じた。

 

 3人は、来春には、島根県内の医療機関で、看護師としての一歩を踏み出す予定です。

 患者やそのご家族と接する時、今回の地域での実習を思い出してほしいものです。

  

○● 隠岐の地域医療を知ろう!」に参加して
  地域医療対策課  濱見 武士 ●○   
 

平成25年7月13日(土)に隠岐の島町で開催された、「隠岐の地域医療を知ろう!」に参加してきました。隠岐の自然豊かな地で、仕事半分、日ごろのストレスを発散させる気分半分を味わいながら、事例発表の紹介やグループディスカッションに参加しました。

また、隠岐の地域医療を支える住民活動研修会さんの活動や今回の催しの段取りは、浜田の地域医療を守る会の今後の活動で大いに参考にさせていただこうと思います。

以下、隠岐の地域医療を知ろう!に参加したときの所感です。

 

地域医療を取り巻く現状は浜田市だけでなくどこの地域でも厳しく、課題は医療現場と行政だけの活動では解決できない現状があります。課題解決に向けて最も重要なことは、住民の理解であると感じました。

住民の考えは、病院に行きさえすれば体調不良を直してくれるのが当たり前で、24時間365日体制で対応してくれることを臨んでいる人も多く、直らなければ不満、時間がかかれば不満、該当する診療科が近くの病院になければ不満と感じてしまっているのが現状のようです。この思考は、人はあらゆる面で、課題解決において要領よく行いたい、悪く言い換えれば自分で長けていない分野は自分で解決するのではなく、人任せで行いたいという気持ちから生まれているのではないかと思いました。

医療分野の話題から離れますと、例えば、子どもの成長はすべて教育機関の責任、地域の発展はすべて行政の責任、治安の悪化はすべて警察の責任、生活水準の低下はすべて国の責任、自分は毎日の仕事が忙しいので人に任せる、といった気持ちです。学校、警察は公的機関ということもあり比較的十分な担い手があり、担い手の減少が原因となる学校、駐在所の廃止ということは、当面ありえないと思われます。また、それだけの担い手があっても、住民の要望、欲求は、提供されるものよりも上回っているのが現状です。これが医療機関においては医師、看護師などの人材不足が大きな課題であり、後継者不足が原因の閉院が起こっている現実、さらに、住民は医師不足という要因にはあまり関心を示さず、対応してもらえないことのみに不満を膨らませているのが現状のようです。どんなに不満に思っていても、医師不足の現状は簡単には解決できないだろうから、その他の対策を考える必要があるでしょう。

その解決策のひとつとして、住民の理解を深める活動を行っている団体があるということを今回の研修会の事例発表で知りました。医療関係ボランティアは、医師の業務の大変さ、病院がすべての患者に即座には対応できない現状を住民に広めておられます。そのために、研修会や学習会などを開催し、まずは自分自身で健康づくりに励むこと、次に、病院には規模や専門がさまざまあって、それぞれ役割があることを知ってもらう活動をしておられました。そして、病院施設の清掃や診察室の飾りつけ、感謝の意を表す手紙やカードの作成、医師と触れ合える催しなどの開催により、医師、看護師も人間であり、治療行為や回復の願いに感謝することが大切であることを広める活動を行っておられました。このような、人の意識を変えるための取組は非常に有意義なものであると感じました。何でも人任せにする気持ちから、現状を知ることによる感謝の気持ちを持てるよう変われば、医療現場の負担が少しでも軽減されるのではないでしょうか。

今回の研修会でさまざまな取組を披露していただきましたが、このような取組には常套手段はなく、地道な活動と斬新な発想が求められると思いました。これからの浜田市の地域医療を守る取組において、大いに参考にしたいと思いました。そして、自分も行政の立場ではない一住民として、医療現場への感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思いました。

 

∽ 編集後記 ∽

 暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?

 皆さんは夏がお好きですか?夏ならではの楽しい行事もありますが、私は毎年夏バテをするので、夏の暑さは苦手です・・がしかし、今年の夏はいつもと違い楽しみができました。初めて我が家の玄関先に、ツバメが巣をつくったのです。2羽のツバメがせっせと巣をつくり、卵をあたためていたかと思うと、巣の中からかわいいヒナの鳴き声が。親にエサを催促するくちばしものぞいていました。家づくりから始まり、ヒナたちが巣立つまでの過程(家庭)を見ることができるとは、なんて贅沢なことでしょう!家族みんなでツバメの子育てを見守りました。みんなの癒しだったヒナもあっという間に大きくなり、親と一緒に羽ばたく練習をしていたかと思うと、つい先日巣立っていきました。空になった巣を見ると嬉しいような寂しいような・・人間の子育てもきっと同じなのでしょうね。

お盆を過ぎると暑さも少しはやわらいでくるのでしょうか・・夏バテに気をつけて、残りの夏を元気にお過ごしください。(地域医療対策課  野村)

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